ラストノートこそが「本性」。あなたの肌と混ざり合い、記憶に残る残り香

ラストノートこそが「本性」。あなたの肌と混ざり合い、記憶に残る残り香

香水 ラストノート(残り香)のイメージ。TAPUTIが提案する去り際の美学とSillage(シアージュ)。

鮮烈なトップノートが去り、物語を語るミドルノートが落ち着いた後。そこに訪れる静寂の時間こそが、香水の真骨頂です。

香りを纏ってから数時間後、あなたの肌の上にだけ微かに残る匂い。それを「ラストノート(Last Note)」と呼びます。

誰かに会った瞬間ではなく、別れた後にふと思い出される香り。今回は、人間の記憶に最も深く刻まれるこの「残り香」の正体について解説します。

祭りの後の静寂

香水のラストノートが肌に馴染む静寂な時間。TAPUTI 練り香水の落ち着いた余韻。

ラストノートが現れるのは、香水を付けてから約2〜3時間後からです。そして、種類によっては半日から一日中、肌の上で囁き続けます。

この段階になると、アルコールの揮発やトップノートの刺激は完全に消え去っています。
そこにあるのは、香水そのものの匂いというよりも、「あなたの体温や肌の匂いと、香料が完全に融合した香り」です。

同じ香水を使っても、人によってラストノートの印象が全く異なるのはそのためです。この時間は、香水が「商品」から「あなた自身」へと変わる瞬間でもあります。

なぜ「ベースノート」と呼ばれるのか

ベースノート(ラストノート)の概念図。香水の土台となる重厚な香料の構造。フレグランスの知識。

世界的な香水の用語では、ラストノートのことを「ベースノート(Base Note)」と呼ぶのが一般的です。

これは、香りのピラミッドにおける「土台(ベース)」を支えているためです。

  • 保留剤としての役割: ベースノートに使われる香料は、他の香料がすぐに飛んでしまわないように繋ぎ止める「重石」の役割を果たします。
  • 深みの演出: 華やかな花や柑橘の香りに、陰影や深みを与える背景となります。

優れた建築物が強固な基礎の上に成り立つように、名香と呼ばれる香水は、例外なく美しく強固なベースノートを持っています。

記憶を支配する重厚な役者たち

ラストノートを構成する代表的な香料。サンダルウッド、ムスク、バニラなどの天然素材。TAPUTIのこだわりの成分。

ラストノートを構成するのは、分子が大きく、揮発しにくい重厚な素材たちです。
これらは古代から宗教儀式や瞑想に使われてきた、精神に作用する香りでもあります。

代表的なラストノートの香料

  • ウッディ(樹木): サンダルウッド(白檀)、シダーウッド、ベチバーなど。落ち着きと知性を演出します。
  • アニマリック(動物性): ムスク、アンバーグリスなど。人肌の温もりや官能性を感じさせ、相手の本能に訴えかけます。
  • バルサム・樹脂: バニラ、ベンゾイン、フランキンセンスなど。甘く、重く、包み込むような余韻を残します。

TAPUTIが信じる、去り際の美学

TAPUTIが信じる去り際の美学。人肌と融合して完成する練り香水のラストノート。黒い石碑のブランドイメージ。

「人は、出会った時の顔で判断される。
しかし、愛されるのは、去り際の背中である。」

香水を選ぶ時、私たちはつい、吹きかけた瞬間の華やかさ(トップノート)で決めてしまいがちです。
しかし、TAPUTIの哲学において最も重要なのは、全ての装飾が剥がれ落ちた後に残る「ラストノート」です。

なぜなら、それこそが、あなたが一日を共に過ごし、家に帰り、眠りにつく瞬間の香りだからです。
そして、大切な人があなたの腕の中で感じる香りもまた、このラストノートなのです。

「どう見せたいか」という仮面を脱ぎ捨て、「どう在りたいか」という本性が現れる時間。
TAPUTIのコレクションは、その最後の瞬間にこそ、最も美しく香るように設計されています。

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